アメリカのマネジメント会社「World　Executive　Group」による「中国の豪邸トップ10」が3月31日に発表された。中国網をはじめとする多くのメディアが伝えた。

　このランキングは、デベロッパーの知名度、価格と品質のバランス、物件の先進性、投資のリターン率、オーナーの満足度などの指標から判断されたもの。1位には広東中力グループが開発した
「大一山荘」が選ばれた。

　大一山荘は広東省広州市白雲区にある高級住宅地だ。もともとは養鶏場だった土地を広東中力グループが2005年に買い取ったもので、広州市では数少ない山と水が近くに備わった場所ということもあり現在の土地価格は当時の5倍に跳ね上がり、土地代だけで20億元（約360億円）の利益が出たという。

　広東中力集団の会
長補佐?袁金栄氏によれば、敷地内には70人の国際的な設計師が1つ1つ個別に設計した79棟の住宅が建っているとのことだ。今年下半期に売り出される予定のため価格は未定だが、1平方メートルあたり6万元（約78万円）は下らないとみられている。売り出される住宅の面積が900平方メートル程度ということなので、1軒購入するのに5400万元（約7億円）かかる勘定だ。


　経済成長とともに、大都市や中都市の地価や住宅価格は上昇傾向にある。中国土地勘測規画院が発表した『2009年全国主要都市地価状況分析報告』によると、全国105都市の地価が前年比で約5％上昇し、全国の住宅平均価格は前年比約25％増の1平方メートルあたり4474元（約5万8000円）だったことが伝えられている。

　ランキングには北京?上海
が3カ所ずつ、深センが2カ所、広州?南京が1カ所ずつ登場した。特にこれらの「一線都市」を中心に地価上昇による不動産バブルが巨大化しつつあるようだ。（編集担当：柳川俊之）

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引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』